<園長のつぶやき その8>「体力づくり」
新年度が始まり1ヶ月が経ちました。
思い起こせば1ヶ月前、晴れを信じて、進級式・入園式を新型コロナウィルス感染症対策として園庭で実施する計画を立てていました。しかし、天気予報は雨で愕然としたのを思い出します。でも、当日は見事に晴れ盛大に式を挙行することができ、先生方と大喜びしたあの日が懐かしいです。
5月に入り暑さもますます厳しくなってきましたが、子どもたちは暑さにも負けず元気に園庭で遊んでいます。
本園はこの広い園庭(運動場)を活用し今年度も1年間を通して計画的に「体力づくり」に取り組んでいきます。
子どもたちの基礎体力が低下していることが文科省の調査結果で明らかになって30年以上が経過しましたが、未だ改善の余地は見られず低下傾向が続いています。ゲームやインターネット、スマートフォンの普及と進化で子どもの遊び場は公園から家へと移り変わり、体力の向上と維持に必要な運動量を日常の中で自然に達成することはますます難しくなってきました。
・転んでも手をつかないなど、危険回避の力が不足している子。
・朝からぼんやりし、歩くとすぐに「疲れた」と言う子。
・姿勢を保つことが難しく背中を丸めたり、じっとしていることが難しくウロウロ立ち歩いたり、寝転がったりする子。
・園バスが園に到着しても、ぐっすり寝込んでいてゆすってもなかなか起きない子。
・朝からあくびばかりして活動に集中して取り組めない子。
このような現状を踏まえ、「運動大好きちどりっ子」をテーマに、本年度も子どもたちに体を動かす楽しさを体感させながら「幼児の体力向上のためのアプローチプログラム(体力づくり年間計画)」に基づいて体力づくりを実施しています。
3年間で確な体力向上が図れる<継続は力なり>
毎年、3学期にサッカー協会主催の年長組対象のサッカー教室があります。教室では準備体操、ゲーム、ボールを足で転がす、止める運動などをし、終わりに男女に分かれてミニゲームをします。
昨年度の教室では指導にあたっていたコーチが、子どもたちのボール回しや相手をかわす素早い動き見て、感動されていました。
コーチから「色々な園に呼ばれて、サッカーを教えていますが、驚きました。ここの幼稚園の園児の運動能力は他園と比べものになりませんよ」と言われました。この年長組の子どもたちは3年間「体力づくり」を計画的に取り組んできた学年です。
3年間の取り組みの成果を、今日のサッカー教室を通して見ることができて本当に嬉しく思いました。 また、その時シュートを見事に決めた、AくんやBちゃんの誇らしそうにしている顔が印象的でした。
進級、新入園児のよい子のみなさん、次はあなたたちの出番です。まだ新学年がスタートしたばかりですが、この1年しっかり体を鍛えてサッカーやバスケットボールなど色々なスポーツを楽しんでいきましょうね。